現在、筑波大学では、超並列コンピューター「CP-PACS」を用いて、 u、d、2つのダイナミカル・クォークが入った有限温度QCDのシミュレーション を行っています。この講演では、すでにかなりよく研究されているダイナミカル・ クォークを無視した場合の研究に始まり、現在進行中のダイナミカル・クォークを 考慮した場合の結果もふまえて、相転移温度、系の圧力、エネルギー密度といった、 QCDの熱力学的諸量の数値的研究の現状を報告する予定です。